埼玉新聞

 

<新型コロナ>90人感染、教諭も…休校なし 他校も感染 大宮でイベントスタッフが 川口で新クラスター

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは23日、新型コロナウイルスの感染者を新たに90人確認したと発表した。内訳は県発表が63人、さいたま市17人、川口市8人、川越市2人。これまでに確認された感染者は7704人(チャーター便帰国者含む)、死者は132人(23日午後6時現在)。

 同日午後9時時点の重症者は19人、感染者の入院は546人、ホテル療養196人、自宅療養247人。退院・療養終了は6493人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは未就学~80代の男女72人。草加市の産婦人科クリニック「茂呂マタニティースクエア」では50代女性勤務者の陽性が22日に分かり、同施設関連の感染者は計13人となった。

 22日に陽性が分かった70~80代女性2人は県内の高齢者施設の入所者。同施設では80代男性と90代女性の入所者、20代男性の施設職員の感染が確認されており、陽性者は計5人となった。

 また、県教育局によると南部地区の県立学校で22日に教職員1人の陽性が判明。臨時休校はせず、保健所が接触者として特定した学校関係者を出席、出勤停止にした。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10~70代の男女17人。うち市立小学校に通う男女6人は、担任やクラスメートに陽性者が確認されていた。40代の公務員男性は、大宮区のまるまるひがしにほんで開催されていた「北海道とかちしみず物産展」のスタッフ。男性は接客販売業務に従事していなかったが、同施設では消毒のため、23日臨時休館した。24日から営業を再開する。

 また19日に10歳未満の男児の感染が確認された市立小学校について、市教育委員会は24日から12月2日まで、当該学級を閉鎖する。

 川口市によると、感染が判明したのは10歳未満~90代の男女8人。うち2人は特別養護老人ホーム「春香苑」(同市末広)の職員と入所者で、11日から感染が7例確認されたため、クラスター(感染者集団)と認定した。40代女性は高齢者施設「リバー・イン」の職員で、同施設での陽性者は計55人になった。

 川越市によると、新たに感染が判明したのは、いずれも市内居住の会社員で20代の男性と60代の女性の2人。ともに同居家族の感染が確認されていた。症状は安定しており、23日現在、女性はすでに入院中。男性は入院を前提に調整している。

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