埼玉新聞

 

石川県と北海道、Wで応援! 志木市が給食で「応援メニュー」 特産品使い郷土料理「おいしく食べて知って」

  • 石川県の郷土料理の給食サンプル。中央上段は特産品「すだれ麩」を使用した治部煮(志木市教委提供)

    石川県の郷土料理の給食サンプル。中央上段は特産品「すだれ麩」を使用した治部煮(志木市教委提供)

  • 石川県の郷土料理の給食サンプル。中央上段は特産品「すだれ麩」を使用した治部煮(志木市教委提供)

 能登半島地震による被災地の復興支援と、福島原発事故に伴う処理水の海洋放出を受けた中国などの日本の水産物輸入禁止措置に対する緊急支援に協力しようと、埼玉県志木市は1月末から3月15日まで、市内の小学校6校と中学校2校の給食で、すだれ麩(ふ)など石川県の特産品を使った郷土料理や、ホタテの養殖が盛んな北海道八雲町のホタテを使用した料理を提供している。

 石川県の応援メニューは、鶏肉やすだれ麩、ニンジンなどを煮込み、片栗粉でとろみをつけた「治部煮」▽サツマイモやダイコンなどを使用した豚汁「めった汁」▽小魚「あみ」のつくだ煮。八雲町の応援メニューはホタテのフライやバターじょうゆ焼き▽白菜の昆布漬け▽タラを具にした「三平汁」など。

 市は中国などの日本国内水産物の輸入停止措置に伴って、八雲町が学校給食や社員食堂を対象に無償でホタテを提供することをホームぺージで知り、同事業に応募。また、能登半島地震を受け、石川県の特産品を購入し、経済的に支援する。

 同市教委は「石川県では学校が再開されるというニュースもあり、児童生徒らが一日も早く普通の生活に戻れるように願うとともに、市内の児童らがおいしいものを食べ、風評被害で大変な思いをしている八雲町を知ることで町の応援につなげたい」と話している。

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