SL、芝桜など秩父ネタ満載 小説家・山崎さん、推理小説を出版 登場人物の名前、よく見ると!
2020/11/24/00:00
埼玉県秩父市在住で小説家の山崎丹生(にう)さん(35)が秩父地域を舞台とした短編推理小説「便利屋AIAIの事件簿」(詩遊会出版)を出版した。秩父弁をはじめ、SLや芝桜などといった秩父地域の名物や名所をふんだんに話に盛り込んでいる。山崎さんは「秩父に関するネタで、面白がってもらえれば」と語る。
山崎さんは秩父市出身。中学生ごろから小説を書き始めた。市内の喫茶店が営んでいた英会話教室に通っていたところ、小説の話を聞いた同店からの誘いで2017年12月からウェブや同人誌で作品を発表するように。これまで発表した11作品と新たな書き下ろし1作品を加え、一冊の本としてまとめることにした。
内容は便利屋AIAI所長の草鞋勝也(わらじかつや)をはじめ、事務員の釈氏奈津子(しゃくしなつこ)やアルバイトの札所巡(ふだしょめぐる)がさまざまな事件を解決していくというストーリー。作品は第1話が12月の秩父夜祭、第2話が1月の虚空蔵尊縁日など、年間を通して時期に応じたテーマで描かれる。
山崎さんは秩父に関する話題を実際に現地まで行って調べたり、「ちちぶ学セミナー」にも参加したという。「秩父について調べると、歴史や伝説があって面白かった。これからも秩父を調べることは続けたい」と話していた。
本は税別1500円。市内の小石川書店や神林書店、秩父ふるさと館内の知知夫手づくり工房で26日から発売される。
問い合わせは、発行者の坂本健一さん(電話090・2884・3141)へ。