怒鳴りつけ、平手打ち…深谷の福祉施設で虐待、認定取り消し 嫌がる利用者の口、無理に開かせるなど
2020/11/25/00:00
埼玉県障害者支援課は24日、障害福祉サービス事業所のグループホーム中瀬(深谷市)で管理者が利用者に虐待を行ったとして、障害者総合支援法に基づき、指定取り消し処分を行ったと発表した。施設には現在5人の利用者がいるが、処分が発効する来年1月1日までに別の施設に移転するとみられる。
同課によると、管理者は10月12日、薬を飲むことを嫌がる利用者に薬を飲ませようと、大声で怒鳴りつけ、口を無理に開かせようとし、頭や顎の付近を複数回平手でたたいた。被害者にけがはないという。
同13日に虐待について深谷市に通報があり、その後、市が県や県警に連絡した。市は同29日付で虐待認定した。
県と市は同20日に同施設に立ち入り調査を行ったが、今回の事案以外に虐待の事実は確認されなかったという。