<新型コロナ>3人死亡99人感染 富士見の病院でクラスターか ふじみ野、富士見、三芳で市中感染の恐れ
埼玉県などは25日、新型コロナウイルスに感染した80~90代の男女3人が死亡、新たに99人の感染を確認したと発表した。感染者の内訳は、県発表が78人、さいたま市8人、川口市8人、川越市4人、越谷市1人。死者は県と川口市が発表した。
これまでに確認された感染者は7843人(チャーター便帰国者含む)、死者は137人(25日午後9時現在)。
同日午後9時時点の重症者は24人、感染者の入院は538人、ホテル療養202人、自宅療養188人。退院・療養終了は6679人。
県管轄で詳細が判明したのは10~80代の男女64人。富士見市の70代男性は同市の「イムス富士見総合病院」の入院患者で、同病院の陽性者は職員4人、入院患者6人の計10人。県はクラスター(感染者集団)が発生したとみている。
ふじみ野市の60~70代男女4人はそれぞれ、23日に陽性と判明した友人の60代男性と飲食していた。また、県の担当者は同市や富士見市、三芳町で経路不明が増えているとして「市中感染が発生している恐れがある」と話した。
県教育局によると、北部地区の県立学校で24日に児童生徒1人が陽性と判明した。
さいたま市によると、感染が判明したのは20~60代の男女8人。20代男性2人は市内の飲食店の従業員で、今月17日、感染が判明している20代男性ら計10人の同僚と一緒に店で会食をしたという。家庭内感染が2人、友人や勤務先関連の感染が1人ずつで、感染経路不明は2人だった。
川口市によると、新たに10代の女子中学生から80代無職男性まで男女8人の感染を確認した。また、24日に80代の男性1人が死亡した、と発表した。
川越市は25日、新たに4人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。市によると、20~80代の男女でうち2人はさいたま市居住。4人とも容体は安定している。
越谷市は市内に住む30代会社員1人が新たに感染したと発表した。家族が陽性だったため、検査したところ、感染が判明した。