不審…JR熊谷駅周辺で大学生を職質 持続化給付金の詐欺発覚 容疑で男3人逮捕 1億円だまし取ったか
2020/11/26/00:00
新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた事業者らに国が支給する持続化給付金をだまし取ったとして、県警捜査2課と刑事総務課、組織犯罪対策課、捜査4課、熊谷署は25日までに、詐欺の疑いで、東京都渋谷区円山町、会社役員の男(56)、横浜市栄区笠間3丁目、無職の男(21)、本庄市児玉町吉田林、大学生の男(21)の男3人を逮捕した。
会社役員の男、無職の男が指南役、大学生の男が申請者の勧誘役とみられる。県警は会社役員の男、無職の男が5月上旬から8月中旬にかけて、約130人の不正受給に関与し、約1億円をだまし取ったとみて全容解明を進める。
逮捕容疑は共謀の上、6月14日、本庄市の男子大学生(21)名義で虚偽の確定申告書を添付するなどしてホームページで持続化給付金を申請。同26日、中小企業庁の同給付金事務局に現金100万円を男性の口座に振り込ませてだまし取った疑い。県警は共犯事件として認否を明らかにしていない。
捜査2課によると、大学生の男が本庄市の大学生と横浜市の男子大学生(22)を申請者として勧誘。2人が渋谷区のマンション一室に行き、会社役員の男と無職の男から説明を受けたという。この部屋には会社役員の男が役員を務める不動産会社が入っていた。本庄市の大学生はバーテンダーを装い、売り上げが落ちたとする虚偽の申請をしたという。
6月26日、JR熊谷駅周辺で、特殊詐欺の警戒をしていた捜査2課員が、不審な様子だった横浜市の大学生を職務質問。現金77万4千円入りの封筒を持っていたため追及したところ、本庄市の大学生から受け取った給付金の一部と認めたという。
県警は25日、本庄市と横浜市の大学生2人についても、詐欺の疑いで、さいたま地検に書類送検した。