ろうそく千以上で境内幻想的に 岩槻区・久伊豆神社で炎の巨大クジャク浮かび上がり人気 神楽殿でジャズも
2019/03/11/00:00
さいたま市岩槻区宮町の久伊豆神社で9日、境内を千以上のろうそくが照らす催し「救邪苦(くじゃく)キャンドルナイト」が開かれ、来場した市民らが幻想的な光の世界を楽しんだ。
同神社のシンボルであるクジャクが1938年3月9日、旧皇族の朝香宮鳩彦王(あさかのみややすひこおう)から岩槻に下賜され、久伊豆神社に奉納されてから昨年、80年を迎えたことを記念する催し。昨年9月に行われる予定だったが、台風接近による荒天の影響で延期となっていた。
日が傾き始める午後5時ごろから、参道の左右に並ぶろうそくに明かりがともされ、本殿へと向かう光の道筋が出現。
拝殿脇には、色とりどりのろうそくの光で描かれた縦約3メートル、横約5メートルのクジャクが、境内にはろうそくが木をかたどるキャンドルツリーやハート形のモニュメントが浮かび上がり、参拝者は写真を撮影するなど、闇を照らす美しい光のきらめきに見入っていた。
同市中央区から友人と訪れた会社員の斉藤あつこさん(30)は「和の神社でこうした洋風の催しが行われるのは面白い。とてもきれいで、誰かと一緒に来たいと思える感じ」と笑顔を見せていた。
境内では神楽殿をステージにジャズ演奏が行われたほか、地元飲食店も出店し、人気を集めた。
同神社の馬場裕彦宮司は「心の癒やしを感じていただければとてもうれしい。新しく始まる時代も良い世の中となりますように」と話していた。