トミカにプラレール、月面着陸も…100周年のおもちゃメーカー、礎は吉川出身者 市役所で足跡たどる展示
2024/02/05/11:15
埼玉県吉川市出身で、玩具メーカー「タカラトミー」創業者の富山栄市郎氏(1902―78)の足跡をたどる展示が、吉川市役所で開かれている。同社が研究開発に携わり、探査機「SLIM」(スリム)に搭載されて今年1月20日、月面着陸に成功した小型ロボット「SORA―Q」(ソラキュー)の模型も公開している。
展示するSORA―Qは月面到達と同サイズの直径約8センチ、重さ約250グラム。二輪走行が可能で、月の様子を撮影して地球にデータ送信する。宇宙航空研究開発機構(JAXA)など4社が共同で開発した。小型化や軽量化といったタカラトミーの玩具作りの技術が随所で盛り込まれている。
タカラトミーは2月2日に創業100周年を迎えた。周年の節目に市ゆかりの富山氏の功績などを知ってもらいつつ、宇宙へつながった本人の思いを確認してほしいと、展示が企画された。
富山氏の生涯を年表と資料でたどるほか、タカラトミーの歴史も合わせて紹介。プラレールやトミカなど人気の玩具も並んでいる。
展示は3月21日まで。午前8時半~午後5時(土日祝を除く。同市役所1階コミュニティルーム前の展示スペースで。観覧無料。
問い合わせは、生涯学習課(電話048・984・3563)へ。