<新型コロナ>1人死亡、103人感染 所沢の病院でクラスター発生 深谷第一高で新たに1人陽性
埼玉県などは27日、新型コロナウイルスに感染していた70代女性が死亡、新たに103人の感染を確認したと発表した。感染者の内訳は県発表が72人、さいたま市12人、川口市12人、川越市3人、越谷市4人。
これまでに確認された感染者は8104人(チャーター便帰国者含む)、死者は139人(27日午後6時現在)。
27日午後9時時点の重症者は29人、感染者の入院は581人、ホテル療養181人、自宅療養325人。退院・療養終了は6776人。
県によると、県管轄で詳細が判明したのは10歳未満~80代の男女41人。所沢市の独立行政法人国立病院機構「西埼玉中央病院」で医療従事者の20代女性2人と入院患者の70代女性1人が陽性となった。これまでに確認された同病院の陽性者は医療従事者6人、入院患者3人、事務職員1人を含めて計13人となり、県はクラスター(感染者集団)が発生したとみている。また、26日に発表した陽性者1人に重複があったとして、感染者数を訂正した。
県教育局によると、24日に生徒1人が陽性と判明していた県立深谷第一高校で、同じ部活動の生徒1人が新たに陽性となった。また、東部地区と南部地区の県立学校ではそれぞれ児童生徒1人が陽性となった。両校とも保健所が調査中だが、東部地区の学校では27日を学校閉鎖とした。
さいたま市によると、感染が判明したのは30代の市議会議員を含む10~70代の男女12人。飲食業の20代男性は、陽性と確認されていた職場の同僚と会食していた。会社員の40代男性と50代女性は、同居家族内に陽性者がいた。市立小学校に通う10代男児は、兄弟が既に感染していた。
川口市によると、死亡した70代女性は26日に入院先で亡くなった。感染が判明したのは20~50代の男女12人。市内の別々の医療従事者の20代の女性2人が含まれる。
川越市によると、感染が判明したのは20~70代の男女3人。うち2人は市外に居住。ほかに市立保育園に勤める非常勤職員の60代女性保育士(市外居住)の感染が判明した。受け持っていた1歳児クラスの園児9人を濃厚接触者と特定し、PCR検査を行う。
越谷市によると、感染が判明したのは20~30代の男女4人。うち2人は家族に陽性者がいた。