埼玉新聞

 

冷蔵庫に乳児の遺体遺棄、容疑の中国人男女を逮捕 行方分からない次男か…遺体と分からないほど損傷/川口

  • 乳児の遺体が見つかったマンションに入る捜査員ら=27日午前9時半ごろ、川口市領家

 26日午後7時18分ごろ、埼玉県川口市領家のマンション一室で、児童の安否確認のために訪れた警察官が、冷蔵庫内から乳児の遺体を発見した。川口署は27日、遺体を遺棄したとして、死体遺棄の疑いで、この部屋に住む、いずれも中国籍の無職の女(27)と自称会社員の男(24)を逮捕し、さいたま地検に送検した。

 今年7月に生まれた女の次男の行方が分からなくなっており、同署は遺体が次男の可能性があるとみて、身元や死因の特定を進めるとともに、遺体を遺棄した動機や経緯を調べる。

 逮捕容疑は共謀の上、いずれかの日時から今月26日までの間、自宅マンション室内の冷蔵庫に乳児の遺体を隠して遺棄した疑い。同署は共犯事件で捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。

 同署によると、遺体は冷凍室内の袋に入れられ、一見して遺体と分からないほど損傷が激しい状態だったという。この住宅は女と次男、内縁の夫とみられる男の3人暮らしだった。

 川口市が設置した要保護児童対策地域協議会(要対協)の会議で25日、「児童の安否確認ができない家庭がある」と情報提供があり、川口署員が26日午前10時ごろ、女宅を訪問。室内を捜索したところ、冷蔵庫内で乳児の遺体のようなものを見つけた。

 女らに居場所を尋ねたところ、「冷蔵庫に入っている」などと説明したという。次男の安否は7月ごろから分からなくなっていた。

 同署は女らが乳児の死亡した経緯も知っているとみて調べる。

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