26日午後7時18分ごろ、埼玉県川口市領家のマンション一室で、児童の安否確認のために訪れた警察官が、冷蔵庫内から乳児の遺体を発見した。川口署は27日、遺体を遺棄したとして、死体遺棄の疑いで、この部屋に住む、いずれも中国籍の無職の女（27）と自称会社員の男（24）を逮捕し、さいたま地検に送検した。

　乳児の遺体が見つかったのは、埼玉高速鉄道川口元郷駅から南東に約2・3キロ離れた県道沿いの5階建てマンション。近隣には小学校や公民館などが立ち並び、近隣住民は事件に驚いた様子だった。

　同じマンションに住む男性（62）は26日の午後、警察官が来ていることに気付き、何があったのかと心配していたという。「住民同士の接点はあまりないが、赤ちゃんを連れている人は見掛けたことがない。警察官の姿を見て、何か大ごとなんだろうと思っていたが、まさか近くでそんなことが起こっていたなんて」と話していた。

　ニュースを見て事件を知ったという近隣女性は「赤ちゃんと聞いてショック。何があったのかは本人たちにしか分からないが、真相を究明してほしい」と不安そうに現場を見詰めた。