埼玉新聞

 

<新型コロナ>重症化しやすい…高齢者の感染拡大防止を 埼玉県、施設を一斉巡回 体制と対策の徹底を確認

  • 県担当者(右)に施設の感染防止策を説明する施設担当者=30日午前、ふじみ野市大井の「マザーアース」

 埼玉県は30日、新型コロナウイルス感染で重症化しやすい高齢者の感染拡大防止を目的にした県内高齢者施設の一斉巡回を報道陣に公開した。今月25日にかけて基本的な感染対策や職員の健康管理など、チェックリストを使い対策の徹底を確認する。

 ふじみ野市大井の特別養護老人ホーム「マザーアース」では30日午前、県高齢者福祉課の担当者2人が訪れ、職員の出勤前後の検温や職員が休んだ際のバックアップ体制を確認。入所者に発熱などの症状があった場合の医師や看護師との相談体制を確認した。

 巡回を行った同課の岸田正寿課長は「看護師を中心に研修を行い感染対策を行っていた。いかにこの体制を継続していくかが課題」と話した。対応した高齢者総合ケアセンター・マザーアースの野溝守施設長は「ノロ、インフルエンザなど感染症に関してはマニュアルを作り全職員に徹底している。対策を説明する中で、できていること、できていないことに気付けた」と感想を話した。

 県は地元市町村にも同行の協力を依頼し、県が所管する特別養護老人ホーム、有料法人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、計1066施設を一斉巡回する。

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