<新型コロナ>104人感染、女性ら死亡…和光の菅野病院でクラスター 県西、県南の県立学校で教諭も感染
埼玉県などは1日、新型コロナウイルスに感染していた男女3人が死亡、新たに104人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が69人、さいたま市14人、川口市11人、川越市3人、越谷市7人。
これまでに確認された感染者は8531人(チャーター便帰国者含む)、死者は144人(1日午後6時現在)。
1日午後9時時点の重症者は31人、感染者の入院は590人、ホテル療養158人、自宅療養351人。退院・療養終了は7185人。
県によると、80代の女性2人が入院先で死亡した。うち1人は深谷市のケアハウス「あかつき」の入居者だった。同施設関連の死者は初めて。県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女56人。和光市の医療法人寿鶴会「菅野病院」では、職員10人と患者11人の計21人の感染が確認され、クラスター(感染者集団)が発生したとみられる。同病院では11月30日までに職員4人の感染が確認されており、感染者は計25人に上った。所沢市の西埼玉中央病院では新たに医療従事者1人の感染が確認され、同病院の感染者は計16人となった。
県教育局は1日、西部地区と南部地区の県立学校でそれぞれ教職員1人の感染を確認したと発表した。
さいたま市によると、入院していた同市の70代男性が11月30日に死亡した。同市の死者は15人目。感染が判明したのは10~60代の男女14人。家庭内感染は3人、勤務先は2人、感染経路不明が9人だった。また、市の施設プラザノース(北区宮原町)に勤務する60代男性=ふじみ野市=の感染が判明した。指定管理者のプラザノースマネジメントの社員で、同居家族の感染が判明していた。内部管理業務で市民との接触はなく、11月24日から出勤していない。施設は通常通り開館している。市教委によると、市立中学校の10代男子生徒と市立小学校の10歳未満女子児童の感染が判明した。
川口市によると、感染が判明したのは10歳未満~50代の男女11人。感染経路などを調べている。
川越市によると、感染が判明したのは60~80代の男女3人。うち80代女性はクラスターが発生した市内の赤心堂病院の入院患者、60代男性は同病院の退院患者だった。
越谷市によると、感染が判明したのは未就学児1人を含む10歳未満~50代の男女7人。うち5人は同じ職場に陽性者がいたという。