プロ野球でも珍しい…左右両投げの小学生、最後の公式戦で力投 グラブ持ち替え「いろいろな所を守りたい」
2020/12/02/00:00
プロ野球でも珍しい両投げの選手が埼玉県にいた。最上級生として今季、最後の公式戦で力投した道祖土フェニックスのエース左腕新井桜太郎。この日は投手に専念し、守備で右投げを披露することはなかったが「いろいろな所を守りたかった」と元気に話してくれた。
投手としては左投げのみ。二塁や三塁、遊撃を守る時にはグラブを持ち替えて守備に就く。「左利きだと守備位置が限られてしまう」と小学3年から右投げに挑戦し「左右とも力はあまり変わらない。少しだけ右で投げると球が遅いくらい」と両腕に自信を持っている。
だが、練習を始めた頃は体が右投げについて行かなかった。ノックや試合で打球を処理する時にどうしても、足の出し方や動きが左投げの時と同じになってしまい、ボールを投げる際も腕が上がらず横投げのような状態だった。「動画などを見て自分で修正した」と今では二つのグラブを使い分けながら野球を楽しんでいる。
右投げでは埼玉西武ライオンズの源田壮亮選手、左投げでは横浜DeNAベイスターズの今永昇太投手を目標にしている。中学でも野球を続ける予定の少年は、プロ野球選手を夢見て、日頃の練習に励んでいる。