埼玉新聞

 

男子校・熊谷高校で性教育 産婦人科医、自身の実体験を交え講話「正しい知識、いつか必ず役に立つ」

  • 男子校生徒を前に熱弁する医師の高橋幸子さん=県立熊谷高校体育館

 埼玉県立熊谷高校(亀山典幸校長)の1年生320人が、同校体育館で、埼玉医科大学の産婦人科医師、高橋幸子さんによる性教育講話を受講した。生徒らは「オブラートに包まれた授業とは違い、現実味を帯びていて、とても参考になった」と話していた。

 同大医療人育成支援センター・地域医学推進センターの高橋さんは「趣味・性教育、特技・性教育、仕事・性教育」を自負。県内の小中高から引っ張りだこで、年間約100校回っているといい、「サッコ先生」の愛称で親しまれている。

 当日のテーマは「正しい知識があなたを守る。いつか必ず役に立つ!」。「性教育は人権教育」と話す高橋さんは、自身の実体験を交えながら、「交際の12段階におけるパートナーとの同意の確認」「武士道ならぬ射精道の話」「ユーチューブ『コンドームの達人』はパートナーと一緒に見てほしい」といったユニークな内容で講話。避妊や低用量ピルのことなど、具体的で説得力のある内容に生徒らは熱心に耳を傾けた。

 生徒らは口々に、「パートナーができたら、相手のことを大切にできる人間になりたい」「デートDVを受けている友達がいたら適切に対応して、気遣いを忘れないようにしたい」「体も心も大人になりきれていない自分には、遠い話のように思うが、感染症や望まない妊娠を防ぐことはとても大切」などと話していた。

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