<新型コロナ>150人感染、クラスター病院の患者ら2人死亡 県立がんセンターで感染、春日部高校でも
埼玉県などは2日、新型コロナウイルスに感染した80代の男性2人が死亡、新たに150人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が104人、さいたま市20人、川口市15人、川越市5人、越谷市6人。
これまでに確認された感染者は8678人(チャーター便帰国者含む)、死者は146人(2日午後6時現在)。
2日午後9時時点の重症者は31人、感染者の入院は579人、ホテル療養170人、自宅療養383人。退院・療養終了は7252人。
県によると、死亡した80代男性2人はそれぞれ11月30日と12月1日に亡くなった。30日に死亡した男性はクラスター(感染者集団)が発生した和光市の菅野病院の入院患者だった。
県管轄で感染の詳細が判明したのは未就学児~90代の男女85人。菅野病院では入院患者の60~80代男性4人が新たに陽性となり、同病院関連の感染者は計29人となった。ふじみ野市の80代男女3人は県内高齢者施設の入所者で、同施設の陽性者は計6人となった。また、11月29日に発表した1人が陰性だったことが分かり、感染者数を訂正した。
県教育局によると、県立春日部高校で教職員1人と生徒3人が陽性と確認された。生徒のうち2人は同じ部活動。西部地区の県立学校で児童生徒1人が陽性となった。いずれも臨時休校は行わなかった。
県立がんセンターによると、同病院の50代看護師女性が陽性と確認された。院内に濃厚接触者はいないという。
さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満~70代の男女20人。30代女性と女子児童の姉妹の家族3人を含め家庭内感染は6人。友人との会食が1人で、14人が感染経路不明だった。
川口市によると、感染が判明したのは10代の小学生男児や医療従事者の20代女性、90代の特養入所者など男女15人。うち5人はクラスターが発生している特養ホーム「春香苑」の入所者や職員。男児が通う小学校は3、4日を臨時休校する。市内の小中学校で陽性者が出たのは12校(小学7校、中学5校)になった。また、11月30日と12月1日発表分で計2件の陽性者取り下げがあり、累計は2人減となる。
川越市によると、感染が判明したのは20~80代の男女5人。いずれも市内居住で、症状は安定している。80代の女性はクラスターが発生した市内の赤心堂病院の入院患者、50代女性は同病院で働く医療従事者だった。
朝霞市は、市生涯学習・スポーツ課の職員1人が感染が判明したと発表した。所属フロアや共有エリアを消毒した。市役所業務は通常通りで窓口の閉鎖は行わない。
越谷市によると、感染が判明したのは、20~60代の男女6人。うち30代女性は休業中の市職員で、発熱して検査を受けたところ、陽性が判明した。20代と30代の会社員男性2人は職場に陽性者がいた。