埼玉新聞

 

秩父夜祭の前夜祭「宵宮」行われる 秩父神社神楽殿で神楽奉納、お面にマスク装着 見物客楽しむ

  • 面にマスクを装着し、笑いも誘った秩父神社神楽の「剣鍛」=2日午後2時ごろ、秩父市番場町の秩父神社神楽殿

 日本三大曳山(ひきやま)祭に数えられる秩父神社例大祭「秩父夜祭」の前夜祭に当たる宵宮が2日、埼玉県秩父市番場町の同神社で行われた。今年は新型コロナウイルスの影響で大祭の3日を含めて、屋台や笠鉾(かさぼこ)の巡行は32年ぶりに中止されているが、同神社境内の神楽殿では「秩父神社神楽」が奉納された。

 同神社に伝わる神楽は「神代神楽」とも呼ばれ、古典神話を題材にしている。2016年12月には、「秩父祭(秩父夜祭)の屋台行事と神楽」が「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとしてユネスコの無形文化遺産に登録された。

 秩父神社神楽保存会会員によって笛や太鼓が奏でられる中、「代参宮神楽」をはじめ、「剣鍛」や「大黒舞」などが華やかに披露された。今年は例年に比べて観光客は大幅に少なかったが、剣鍛の場面では面にマスクも装着するなど、集まった見物客を楽しませていた。

 秩父神社神楽は3、6日にも奉納される。

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