秩父夜祭の前夜祭「宵宮」行われる 秩父神社神楽殿で神楽奉納、お面にマスク装着 見物客楽しむ
2020/12/03/00:00
日本三大曳山(ひきやま)祭に数えられる秩父神社例大祭「秩父夜祭」の前夜祭に当たる宵宮が2日、埼玉県秩父市番場町の同神社で行われた。今年は新型コロナウイルスの影響で大祭の3日を含めて、屋台や笠鉾(かさぼこ)の巡行は32年ぶりに中止されているが、同神社境内の神楽殿では「秩父神社神楽」が奉納された。
同神社に伝わる神楽は「神代神楽」とも呼ばれ、古典神話を題材にしている。2016年12月には、「秩父祭(秩父夜祭)の屋台行事と神楽」が「山・鉾(ほこ)・屋台行事」の一つとしてユネスコの無形文化遺産に登録された。
秩父神社神楽保存会会員によって笛や太鼓が奏でられる中、「代参宮神楽」をはじめ、「剣鍛」や「大黒舞」などが華やかに披露された。今年は例年に比べて観光客は大幅に少なかったが、剣鍛の場面では面にマスクも装着するなど、集まった見物客を楽しませていた。
秩父神社神楽は3、6日にも奉納される。