<新型コロナ>5人死亡、163人感染 深谷の高齢者向け住宅でクラスター 川口、小学校が臨時休校
埼玉県などは4日、新型コロナウイルスに感染していた男女5人が死亡し、新たに163人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は、県発表が120人、さいたま市23人、川口市8人、川越市6人、越谷市6人。
感染発生が1件取り下げられたため、累計の感染者は8992人(チャーター便帰国者含む)、死者は153人(4日午後7時現在)。
同日午後9時時点の重症者は29人、感染者の入院は624人、ホテル療養204人、自宅療養479人。退院・療養終了は7370人。
県によると、死亡した60代と70代男性は和光市の医療法人寿鶴会「菅野病院」の入院患者で、同病院の死者は計3人に。80代女性は富士見市のイムス富士見総合病院の入院患者だった。同病院での死者は初めて。
県管轄で詳細が判明したのは未就学~90代の男女102人。深谷市のサービス付き高齢者向け住宅「カーサファースト」では新たに入居者の80代女性の陽性が判明。同施設の感染者は職員1人、入居者7人の計8人となり、クラスター(感染者集団)が発生したとみられる。
県教育局によると、南部地区の県立学校の教職員1人が陽性と確認された。また、県立三郷北高校では2人目、県立深谷第一高校では3人目の感染者が確認された。
深谷市の90代男女3人は同市のケアハウス「あかつき」の入居者で、同施設の陽性者は計17人。所沢市の西埼玉中央病院では入院患者の70代男性の感染が確認され、陽性者は計17人となった。3日午後判明分で、和光市の60代女性は同市の菅野病院に勤務する医療従事者で、同病院での感染者は計31人となった。
さいたま市によると、感染が判明したのは10~70代の男女23人。いずれも10代の市立小学校の男子児童2人、市立中学校の男子生徒2人を含む12人が家庭内感染。40代男性の感染が判明していた7人家族を検査して、5人の感染が判明した。10代男子高校生は通学先に陽性者がいた。
川口市によると、新たに市立小学校の10代女児や50代女性ら男女8人の感染を確認した。女児の小学校は4日を臨時休校し、5日に濃厚接触児童の検査を実施する。
川越市によると、クラスターが発生している赤心堂病院に入院していた80代男性が3日に死亡。男性は先月11日の退院後、熱や倦怠(けんたい)感を訴え、同24日に感染が確認されていた。新規感染者は10歳未満~80代の男女6人。
越谷市によると、20~90代の男女6人の感染が明らかになった。