埼玉新聞

 

そごう大宮店でクラフトビールの試飲会 県産大麦やホップを原料に試作、来店客ら味や香りなど楽しむ

  • 試作したクラフトビールを注ぐ、氷川ブリュワリーの菊池俊秀社長(左)=9日午後、さいたま市大宮区のそごう大宮店

 さいたま市産のビール大麦やホップを原料に試作されたクラフトビールの試飲会が9日、そごう大宮店(さいたま市大宮区)で開かれた。来店客らに振る舞われ、味や香りなどを楽しんでいた。

 ビールは、ペールエールタイプで、アルコール度数が4%程度、色合いはすっきりとした金色。麦の甘味も感じられる、すっきりとした味わいに仕上がった。醸造には、県産農産物を使ったビールを造ろうと、県、さいたま市とともに、同市大宮区の氷川ブリュワリーが協力。

 県と同市がビール大麦やホップの入手、栽培などを支援し、同社が醸造した。

 ビール大麦は、100年ほど前に県が品種改良し、同市岩槻区内で生産した「ゴールデンメロン埼1号」を使用した。県によると、同品種を使ったビール醸造は初めてではないかという。ホップは4年前から「見沼グリーンセンター」(同市北区)で栽培したものを用いた。

 本格的な商品化にはビール大麦やホップの安定的な確保が必要。同社の菊池俊秀社長は「来年の東京五輪などを通じて来県するインバウンド数の増加が見込まれる。早く商品化し、オール県産ビールをPRしたい」と意欲を示している。

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