埼玉新聞

 

<新型コロナ>光るマスクが話題 車のライトなどに反射、夜の事故防止に 蓄光と2種類、寄居で製作

  • 光るマスクを考案した中村寿さん(右)と製作する大森弘志さん=寄居町「はあとの森」

 埼玉県寄居町藤田の会社員中村寿さん(41)が、車のライトなどに反射して一部が光るマスクを考案し、同町末野の印刷業「はあとの森」で製作している。夜の交通事故防止になると、近所で話題になっている。

 会社の交通安全講習会に参加した中村さんは、夜間の交通事故が多いことを知り、夜になると自転車が見えづらくなることも気になっていた。そこで、光るマスクがひらめいたという。

 「はあとの森」は中村さんの務め先の取引先。ペットを絵柄にしたマスクを作っている大森弘志代表(61)が中村さんの考えに賛同した。マスクはワンポイントになっている使用者の星座が光る。種類は光の「反射」と、暗くなると黄緑色に発光する「蓄光」の2種類。「蓄光」は光りの貯め具合にもよるが1回10分から15分の利用になる。

 マスクはフリーサイズの縦14・5センチ、横11・5センチの立体型。耳に掛け、ゴムで調節する。表裏はポリエステル100%。基本的な色は白と黒になり、名前も入れられる。価格は税別1200円。これまでに150人から注文が来たという。手作業のため、注文を受けてから2~3週間後の引き渡しになる。

 中村さんが住む六供地区を中心に愛用され、中高年は「反射」、自転車を利用する中高校生は「蓄光」を選ぶ人が多いという。夜間に仕事をする人からも喜ばれている。

 長女を病気でなくしている中村さんは「大切な命が消えないようにしたい」と話している。

 問い合わせは、「はあとの森」(電話048・580・7400)へ。

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