卑劣…県警データベースで調べた女性宅でわいせつ…元鉄道警察隊の男に懲役求刑 弁護側は「悪質性が低い」
2020/12/10/00:00
県警のデータベースで入手した情報を使って女性宅に侵入し、体を触るなどしたとして、住居侵入や強制わいせつなどの罪に問われた、さいたま市見沼区、元鉄道警察隊巡査の無職の男(33)の論告求刑公判が9日、さいたま地裁(任介辰哉裁判官)で開かれた。検察側は懲役3年6月を求刑、弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は来年1月14日。
論告で検察側は、業務用端末で得た個人情報を悪用するなどした犯行を「警察官としての矜持(きょうじ)を忘れた卑劣な犯行」と指摘。被害者に偽名を用いたことなどについても「計画的かつ狡猾(こうかつ)」とした。
弁護側は悪質性が低いなどとして執行猶予付き判決を求めた。
起訴状などによると、男は2018年12月、県警のデータベースから入手した個人情報を使って女性の自宅を訪問。昨年8月には、別の女性の個人情報も同様の方法で入手し、自宅を訪れて体を触るなどわいせつな行為をしたとされる。