<新型コロナ>公立高校入試、感染や濃厚接触や無症状の生徒は3月に特例追試 科目は国語、数学、英語のみ
2020/12/10/00:00
埼玉県教育局は9日、新年度の県公立高校入試で、新型コロナウイルスの感染者や濃厚接触者となった場合の特例追試験を本日程の2月26日から2週間後の3月12日に県内4カ所の教育事務所で実施すると発表した。療養期間や負担軽減を考慮して試験科目は国語、数学、英語のみとし、英語ではリスニングを含まず、応用的な問題を出題する「学校選択問題」(数学、英語)は行わない。合格者は募集人員の枠外で決定される。
特例追試験の対象となるのは感染者のほか、濃厚接触者でPCR検査陰性、無症状の人。濃厚接触者で陰性かつ3月3日朝も無症状の場合、同日に行われるインフルエンザなどで本日程が受けられなかった志願者のための通常の追試験を受験できる。11日以降も健康観察期間が継続するか、症状がある場合、調査書などにより選抜される。
県高校教育指導課によると、志願者は本日程の来年2月26日朝に発熱や味覚障害などを問うチェックリストで体調を自己確認し、2項目以上該当する場合は3月3日の追試験を受ける。原則郵送での出願とし一つの試験会場を35人以下に制限。合格者は午前9時にウェブで発表される。
同課の担当者は「感染したり、濃厚接触になったらどうしようと心配する中学生が非常に多い。不安を少しでも減らして受験に臨んでもらいたい」と述べた。