<川口いじめ訴訟>市側、元生徒に証人尋問を申請 市議会も取り上げ「どこまで追い詰めるのか」
2020/12/12/00:00
埼玉県の川口市立中学校在学中にいじめで不登校になったのは学校や市教委の不適切な対応が原因だったとして、元生徒の男性(18)=県立高校3年生=が市を相手に損害賠償を求めている訴訟で、市側が元生徒について60分間の証人尋問を裁判所に申請していることが明らかになった。
11日、川口市議会の12月定例会の一般質問でもこの裁判の問題が取り上げられ、木岡崇市議(立憲民主)が「元生徒は学校への不信感による不安や不眠、過呼吸などに苦しみ、医師がPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断している。元生徒に60分もの証人尋問をするというが、どこまで元生徒を追い詰めるのか」などと市の対応を批判した。
同市議は、元生徒が起こした情報開示訴訟で元生徒に慰謝料2万円の支払いを命じたさいたま地裁の10月14日の判決を受けても市が「(原告に)謝罪はしない」としていることについて、「裁判で過ちを指摘され、敗訴しながら原告の被害者に謝罪しないというのは意味が分からない」と批判した。