埼玉新聞

 

緑鮮やか「新酒」知らせる 秩父・武甲酒造で氏神祭・新酒祭 酒の神様に感謝ささげ「杉玉」新しく

  • 秩父神社からお払いを受け、新たにかけ替えられた杉玉=16日午前11時半ごろ、埼玉県秩父市宮側町の武甲酒造

    秩父神社からお払いを受け、新たにかけ替えられた杉玉=16日午前11時半ごろ、埼玉県秩父市宮側町の武甲酒造

  • 秩父神社からお払いを受け、新たにかけ替えられた杉玉=16日午前11時半ごろ、埼玉県秩父市宮側町の武甲酒造

 埼玉県秩父市宮側町の老舗酒蔵「武甲酒造」で16日、氏神祭・新酒祭が行われ、新酒の完成を地域に知らせる「杉玉(酒林)」がかけ替えられた。

 市内の山林で伐採した杉の枝葉を使用し、直径約80センチの大玉を制作。緑色が鮮やかな真新しい杉玉は、月日の経過とともに茶色に変わり、熟成具合を知らせる。酒屋の看板と受け取られがちだが、元来は酒の神様に感謝をささげるものだったといわれている。

 武甲酒造の長谷川浩一社長(63)は「昨夏の猛暑で米の硬さが心配されたが、今年もしっかりと溶けて、香り高い、上質なお酒に仕上がった」と話していた。

ツイート シェア シェア