観客席は5千席以上に…さいたまの新アリーナ、市が方針などを報告 供用開始は2029年予定 市民団体は懸念
2024/02/18/11:34
さいたま市議会2月定例会文教委員会が16日開かれ、市は与野中央公園(中央区鈴谷)に計画している「(仮称)次世代型スポーツ施設整備事業実施方針(案)と要求水準書(案)」を報告した。
メインアリーナは国内競技団体基準で、バスケットボールやバレーボールのコート2面、観客席はプロバスケB1の基準要件となる5千席以上の確保を求めた。供用開始は2029年10月を予定している。
公園の敷地面積は約8万1千平方メートル。用途地域は市街化調整区域で、都市公園として都市計画決定済み。公園との調和を図るため、メインアリーナ、サブアリーナなどの建設面積は9千平方メートル以内と設定した。
メインアリーナの床はコンクリート土間床で、アイスリンクの設置に対応。開館時間は通年で午前9時~午後10時としている。サブアリーナは現在の与野体育館と同等程度で、床は木製フローリング。200~500席程度の観客席の確保を求めている。
事業者の選定方式は総合評価一般競争入札方式。今年11月に事業者提案募集を開始し、来年6月に結果を公表。7月に基本協定の締結、10月に特定事業契約を締結するとのスケジュールを示した。
「市民不在の新アリーナ計画に反対するさいたま市民の会」の住民らが委員会を傍聴。工事による住宅への影響のほか、開館時間が午後10時までと示されたことに懸念を示し、「市民の意見を聴いてほしい」と話した。