決め手は自家製ラー油! 名物・担々麺用とギョーザ用で使い分け 青森とさいたま、料理で結ぶ「中華ひろと」
埼玉県さいたま市中央区の住宅街に店を構える「中華ひろと」は、今年でオープン4年を迎えた。名物メニューの担々麺は、店主の工藤一男さん(52)の手作りラー油がたっぷりかかっている。
ラー油は担々麺用とギョーザ用の2種類あり、どちらも自家製。担々麺用は香りのいいさんしょうを使用し、アクセントとして使う。ギョーザ用のラー油は、エビや豚肉が入ったギョーザに合うようににんにくやしょうがを効かせた。卓上のギョーザ用ラー油は500円で販売もしており、好評だという。
メニューは担々麺を中心に約40種類。担々麺はしびれや辛さだけでなく、ラー油や香味油の香り、ごまのクリーミーさにもこだわる。ひき肉にはしっかり味がついており、麺全体を大きく混ぜてから食べるのがお薦めだそう。
工藤さんは青森県深浦町の出身。中学を卒業した後に大宮の中華料理店「香新」で社員として働き、広東料理店やホテルの中華料理店などで中華料理を学んだ。昔からの「自分の店を持ちたい」という思いや、長年さいたま市に住んでいたことから2019年1月に現在の場所に店をオープンした。
店の名前は出身の深浦町の地名「広戸」から取った。海が近く、水平線に沈む太陽がきれいな町だという。同町産の海藻アカモクを使った支那そばも提供している。店名や料理に深浦町を絡め「地元のことを多くの人に知ってもらいたい」と認知向上を図る。
中華料理の道に入って約35年がたった。「“第二の故郷”さいたまで店を開けてうれしい。担々麺などの辛い料理のバリエーションをさらに広げていきたい」と意気込んだ。
【メモ】中華ひろと さいたま市中央区下落合2の10の9(電話048・628・6116)。営業時間はランチが午前11時15分~午後3時、ディナーは火~土曜日が午後5時半~午後10時半、日曜日は午後9時半まで。ラストオーダーは閉店30分前。月曜定休。JR京浜東北線与野駅西口から徒歩7分。
【主な人気メニュー】担々麺(900円)、汁なし担々麺(900円)、アカモク支那そば(950円)、蒸しギョーザ(480円)、鶏肉入り蓮の葉包みチマキ~糯米鶏(ローマイガイ)(450円)、手作り杏仁豆腐(300円)。全て税込み。