秩父×さいたまで万能ソース 「秩父黄金カボスコ」開発者ら、秩父市役所で受賞報告 今後は学校給食にも
2024/02/20/10:46
埼玉県秩父産の「秩父黄金かぼす」と、さいたま市産の「黄金唐辛子」を組み合わせた万能ソース「秩父黄金カボスコ」が、県産農産物の優秀な加工食品を選ぶ「Made in SAITAMA優良加工食品大賞2024」で特別賞を獲得した。商品開発者のノースコーポレーション(さいたま市浦和区、北康信社長)と、カボス生産者が、秩父市役所を訪れ、北堀篤市長に受賞報告をした。
秩父黄金カボスコは、イタリア料理「トラットリア アズーリ」(さいたま市南区)のシェフ門平光正さん(42)、秩父市下吉田のカボス農家上井克彦さん(70)、さいたま市のトウガラシ専門農園「十色とうがらしファーム」が共同で開発。
秩父市吉田地区と小鹿野町で生産されている秩父黄金かぼすと、十色とうがらしファームが栽培する日本品種「黄金唐辛子」の香りと辛さの黄金比を追求し、どんな食材、料理にも合う、色鮮やかな万能ソースを完成させた。
上井さんは「カボスはこれまでにドレッシングや缶チューハイなどの加工品に活用されているが、今回の商品はカボスを丸ごと使用しているので、柑橘(かんきつ)の良さがより引き立っている」と薦める。
開発者の門平さんは皆野町出身。これまでに、地元の老舗みそ屋「新井武平商店」の秩父おなめを使用したバーニャカウダなども手がけており、「今後も秩父産の加工品を全国に広めていきたい」と語る。
北堀市長は「学校給食に活用するなど、秩父産品のさまざまな提供方法を模索し、子どもたちの食育推進につなげていきたい」と話した。
秩父黄金カボスコは、648円(税込み)。同市宮側町の「じばさん商店」などで販売している。
問い合わせは、食料品店「エッコラ」(電話048・824・1511)へ。