埼玉新聞

 

<新型コロナ>紫外線で空気を殺菌、梱包材メーカーが殺菌灯ユニット販売 ウイルス対策にも効果期待

  • 壁にコンパクトに取り付けられた「殺菌灯ユニット」(同社提供)

 梱包(こんぽう)材メーカーのカネパッケージ(埼玉県入間市)は、紫外線ランプで空気を殺菌する「殺菌灯ユニット」を販売している。新型コロナウイルス対策にも効果が期待されている。市場の従来製品より小型化・静音化を図り、中間コストを省いて価格を抑えた。売り上げの一部は、新型コロナ患者を治療する医療機関に寄付する。

 同商品は、横約40センチ、縦10センチ、奥行き7センチの筒型構造。側面から吸気し、本体内部の殺菌ランプから放出される紫外線(UV-C)を利用して空気を滅菌し、反対面から排気する仕組み。約6畳の空間を3~5時間で滅菌する。抗ウイルス性能評価試験では、99・98%の滅菌効果が確認された。小型軽量なので運びやすく設置場所も選ばない。金坂良一社長は「コロナウイルス対策として購入する企業や、自宅玄関などに設置する個人の購入が増えている」と話す。

 売上1台当たり千円を、最前線で新型コロナウイルスの治療・看護に当たる医療機関に寄付する。

 製造元は電子機器メーカーのレック・イー・エフ(東松山市)。価格は1万9800円(税抜き)、空気を吸排気するファン無しタイプは1万2800円(同)。オフィスや店舗など大きな空間に使用する、同じ仕組みで床置きするUV空気除菌装置も販売している。コロナ禍で影響を受ける芸術・文化活動も支援しようと、コンサート会場などで使用できるタイプも開発を進めている。

 問い合わせは、カネパッケージ(電話04・2936・3031)へ。

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