埼玉新聞

 

“幸せ”を能登へ…中村あゆみさん、往年の名曲とともに復興支援呼びかける さいたまでチャリティー公演

  • 義援金目録を持つ中村あゆみさん(中央)と実行委員会のメンバー=埼玉県さいたま市浦和区

    義援金目録を持つ中村あゆみさん(中央)と実行委員会のメンバー=埼玉県さいたま市浦和区

  • 義援金目録を持つ中村あゆみさん(中央)と実行委員会のメンバー=埼玉県さいたま市浦和区

 「翼の折れたエンジェル」で知られるロックシンガー中村あゆみさん(57)が、能登半島地震の被災地を支援しようと、埼玉県さいたま市浦和区の結婚式場「ヴィラ・デ・マリアージュ」でチャリティーコンサートを開いた。ファンら240人が来場。往年の名曲などを歌い上げながら、復興への支援を呼びかけた。

 開催は同市内の企業9社で構成の実行委員会で、飲食やエンターテインメントなど、新型コロナウイルスの影響を受けた業界を応援しようと立ち上がった。2022年11月に中村さんのチャリティーコンサートを初開催。シングルマザーを支援する団体へ収益の一部を寄付している。2回目の今回は、震災のため開催自粛を検討するも、支援のために活動しようと実施を決めた。

 コンサートで中村さんは、誕生日の観客に向けたバースデーソングや、歌唱中に客席を回りマイクを向けるなどのパフォーマンスなどを披露。「前回はコロナで(観客との歌唱は)できなかったので、うれしい。皆さんとすてきな時間を共有できた幸せを、能登に届けたい」と話した。

 実行委員長の田島永一さんは、「東日本大震災の時も、経済活動を進めることで寄付につなげて、役に立てればと行動した。今後も、その時の状況に合わせて必要としている人に応援が届くよう、チャリティーイベントを開催したい」と述べた。収益の一部は、義援金として埼玉新聞社を通して関係機関に送られる予定。

ツイート シェア シェア