埼玉新聞

 

危ない…道路の真ん中に座る男性、助けられない老夫婦 遭遇した男子高生、男性を運び安全確保 県警表彰

  • 新井文夫署長(左)から感謝状を受け取った岩瀬脩斗さん=浦和署

 路上に座り込んだ高齢男性を発見して110番するなど、人命救助に貢献したとして、埼玉県の浦和署は、県立大宮東高校1年の岩瀬脩斗さん(16)に感謝状を贈呈した。

 11月22日午後5時20分ごろ、自転車で帰宅していた岩瀬さんは、さいたま市浦和区上木崎7丁目の路上を通り掛かった際、高齢の夫妻が路上に座り込んだ80代の男性を歩道に運ぼうとしているのを発見。夫妻を手伝おうと声を掛けて男性を安全な歩道上まで運び、自身のスマートフォンで110番した。「車やバイクの通りもあり、路上の真ん中に座り込んでいたので危ないと思った」と岩瀬さん。男性はその後、家族に引き渡された。

 感謝状を受け取った岩瀬さんは「こんなに大きなことになるとは思っていなかったが、自分の行動が正しかったんだと思った」と話した。

 同署の新井文夫署長は「事件、事故の被害を未然に防ぐことができた。勇気ある行動に深く感謝します」とたたえた。

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