学校統合へ…中学2校、小学4校を再編 29年度から“施設一体型”の小中一貫校2校に 急激な少子化に対応、教員数を確保して質を維持 各学年、複数学級が望ましく 既に小学校の学年、単学級の状態も
2024/02/21/15:10
毛呂山町教育委員会は20日、町内に中学校2校、小学校4校がある町立学校6校を、2029年度から小中一貫校2校に統合する方針を発表した。26日に開く教育委員会会議で編成計画を決定し、今後は町議会への説明や関連条例の改正、施設整備を進める。24年度は、小中一貫校準備委員会を設置。一般会計当初予算案に事業費9万円を盛り込み、3月1日開会の町議会3月定例会に提案する。
町教委は町内の急激な少子化に対応するため、町立小中学校の将来像を検討してきた。教員数を確保して教育の質を維持するには、各学年とも複数学級が望ましいとして、20年に「今後の小中学校のあり方」を発表。施設一体型の小中一貫校2校に再編し、26年度と28年度に1校ずつ開校する案を示した。しかし、新型コロナウイルス感染拡大などを受け、国は21年に小学校の学級児童数を35人に引き下げることを決定。町教委は、構想を再検討していた。
新たな編成計画では、毛呂山小学校と泉野小学校を毛呂山小学校の敷地内に統合。毛呂山中学校との施設隣接型小中一貫校とする。川角小学校と光山小学校は、川角中学校の敷地内に統合。施設一体型小中一貫校に編成する。
町教委によると、町内の児童、生徒数は23年5月1日現在、計1801人。既に小学校2校で単学級の学年があるという。29年度の児童、生徒数は計1271人に減ると推計されている。