とっさの判断!仕事で車から降りた男性、通行人から「火災」を知らされる 急いでトラック運転手に通報を依頼した男性、近くの公民館から消火器を借りる 男性が現場に駆け付け、消防到着前に鎮火させ称賛
2024/02/21/17:27
公園内のベンチが燃えるぼや火災を発見し、初期消火で鎮火させ、被害を最小限に留めたとして、県南西部消防局朝霞消防署(大野政春署長)は、朝霞市立図書館職員、林学伸(たかのぶ)さん(39)=東京都在住=に感謝状を贈呈した。
同署と林さんによると、昨年12月13日午後2時20分ごろ、同市膝折町4丁目、市立島の上公園で、木製ベンチが燃えているのを通行人が発見し、同公園に隣接した西朝霞公民館の駐車場にいた林さんに連絡した。林さんは火災現場を確認後、近くのトラック運転手に119番を依頼する一方、同公民館の消火器を借り受け、現場に戻って消火活動を行った。同署員が駆け付けた際、火災はほぼ鎮火していた。ベンチの一部を消失したが、人畜に被害はなかった。
林さんは同日、別の職員と2人で公民館内の図書室へ図書を搬出入する巡回作業中で、火災発生時は同公民館に車で到着した直後だったという。
同公園では同年12月7日にも落ち葉が燃えるぼや火災が発生している。いずれの現場も火の気はなく、同署は不審火とみて調べている。
同署から感謝状を受け取った林さんは「火事の知らせを受け、現場で確認した時はとっさに消火器を探さなくてはと考えた。感謝状はありがたいことだが、こうした火災は二度と起きてほしくない」と話している。