<新型コロナ>大みそか終夜運転中止、知事ら求める JRなど鉄道6社に すでに東武鉄道など終夜運転なし
大野元裕埼玉県知事ら埼玉、千葉、東京、神奈川各都県の知事は16日、赤羽一嘉国土交通相とJR東日本、東京メトロら鉄道6社に対し、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大みそかの終夜運転中止などを求める1都3県知事連名の要請を行った。
要請書では、新型コロナウイルス感染症が全国的に感染再拡大していることや、1都3県でも過去最多の新規陽性者数が発生し重症者数も高い水準で推移するなど、予断を許さない深刻な状況にあると説明。一方で、これから年末年始を迎えるに当たり、多くの人出が予想される場面が増え、感染リスクの高まりが懸念されると指摘し、命を守るため、都民・県民、事業者、行政が一体となって感染拡大防止に向けた取り組みを進めることが重要としている。
そのため「特に人出が多く、密になりやすい初詣について都民・県民に対し、混雑する日や時間帯の回避などを呼び掛けている」とし、国交省や鉄道各社に、大みそかの終夜運転中止をはじめ、感染拡大防止に向けた取り組みに一層協力するよう求めた。
県内関連では東武鉄道が11月12日、例年大みそかの深夜時間帯に実施している終夜運転などを本年度は行わないと発表。例年、年越し参拝や初詣客の輸送を目的に、大みそかの深夜時間帯に終夜運転、終電車の繰り下げ、初電車の繰り上げ運転を行っていたが、スカイツリーライン、東上線ともに本年度は臨時ダイヤでの運転は行わない。
西武鉄道は同20日、2019年度まで池袋線や新宿線など一部区間で実施の、大みそかの終電車の延長運転や臨時電車の運転を、本年度は行わないと発表した。大みそかの深夜から元旦にかけての終夜運転は従来より実施していない。
首都圏ではこのほか、小田急電鉄や東急電鉄が大みそか深夜から元旦にかけての終夜運転などを実施しないと発表している。