埼玉新聞

 

うつ病の母、発達障害の娘殺害…懲役2年6月 娘の面倒を長年見てきた母 裁判長「妄想で殺害していない」

  • さいたま地方裁判所=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 埼玉県朝霞市の自宅で昨年10月、長女の首を絞めて殺害したとして殺人の罪に問われた無職勝間田妙子被告(73)の裁判員裁判の判決公判が17日、さいたま地裁で開かれ、田尻克巳裁判長は懲役2年6月(求刑・懲役5年)を言い渡した。

 判決理由で田尻裁判長は、勝間田被告が長女に睡眠剤を飲ませ、無抵抗の長女に電気コードを巻き付けて首を強く絞め続けたと指摘。当時、被告はうつ病を患っていたが、「精神鑑定の結果、うつ病の重症度は中等度にとどまり、犯行は妄想などの影響によるものではない」と指摘した。一方で、発達障害を抱える長女の面倒を長年見てきたことや、犯行後に110番して自首したことを考慮し、刑期を減刑して懲役2年6月とした。

 判決によると、勝間田被告は昨年10月6日午前7時ごろ、自宅で長女=当時(48)=の首を電気コードで絞め付け殺害した。

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