埼玉新聞

 

苦渋の決断…埼玉で何百年も続く「天気占い」休止や廃止へ 若者流出、高齢化、どうあがいても復活できない 「休止」だと再開を期待してしまうので「廃止」した街も 占いの協力者、気軽に地元以外から集められない理由

  • 過去に「出原の天気占い」で使用した弓と的を整理する黒沢富夫さん=17日、小鹿野町両神薄の諏訪神社

    過去に「出原の天気占い」で使用した弓と的を整理する黒沢富夫さん=17日、小鹿野町両神薄の諏訪神社

  • 的に向けて矢を放ち、天候を占う宮元たち=2020年2月11日午後2時55分ごろ、小鹿野町伊豆沢

    的に向けて矢を放ち、天候を占う宮元たち=2020年2月11日午後2時55分ごろ、小鹿野町伊豆沢

  • 過去に「出原の天気占い」で使用した弓と的を整理する黒沢富夫さん=17日、小鹿野町両神薄の諏訪神社
  • 的に向けて矢を放ち、天候を占う宮元たち=2020年2月11日午後2時55分ごろ、小鹿野町伊豆沢

 埼玉県小鹿野町で江戸時代から続くとされる2月の伝統行事「出原の天気占い」(県指定無形民俗文化財)と「伊豆沢の天気占い」(県選択無形民俗文化財)が、後継者不足を理由に今年から「休廃止」になることが分かった。共にコロナ禍の影響で2021年以降、中止が続いていた。深刻な過疎化に悩まされている地域の伝統行事で、関係者は「無理に再開しても、何年も持たないのは目に見えている」などと苦しい胸の内を明かした。

もっと読む
ツイート シェア シェア