<川口いじめ訴訟>元生徒への尋問申請の取り下げを 市議、教育長に申し入れ「PTSD患い不適切」
2020/12/19/00:00
埼玉県の川口市立中学校に在校時にいじめを受け、学校や市教委の対応が不適切だったとして元男子生徒(18)が市に損害賠償を求めている訴訟で、同市の木岡崇市議(川口新風会)は17日、茂呂修平市教育長に「元生徒への尋問申請の取り下げを求める」と申し入れた。
申し入れ書は「元生徒はいじめや学校、市教委への不信から心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断されており、公開の場である裁判で尋問することは健康面からも問題」としている。
16日にさいたま地裁で書面による準備手続きが非公開で行われ、市側は元生徒への60分の証人尋問を申請。元生徒側は「(PTSDであり)裁判での本人尋問は多大な危険を生じるため避けねばならない」とする主治医の診断書を提出した。
木岡市議は「PTSD障害を患っている未成年の元生徒への長時間の尋問は言語道断で、不適切極まりない」としている。