<新型コロナ>埼玉、2日連続で過去最多 226人感染 新たに医療機関で…クラスター、勢い止まらず
埼玉県などは19日、新型コロナウイルスの感染者を新たに226人確認したと発表した。1日当たりの感染者としては18日の201人を上回り、2日連続で過去最多を更新した。新規感染者の内訳は県発表が178人、さいたま市22人、川口市15人、川越市5人、越谷市6人。
15日に発表されたふじみ野市の男性2人が抗原検査後のPCR検査で陰性になったとして発生を取り下げられたため、累計感染者は1万1514人(チャーター便帰国者含む)、死者は177人(19日午後7時現在)となった。
19日午後9時時点の重症者は39人、感染者の入院は663人、ホテル療養244人、自宅療養995人。退院・療養終了は9209人。
県によると、県管轄で詳細が判明したのは10歳未満から90代の男女162人。クラスター(感染者集団)関係では、和光市の「菅野病院」で志木市の40代男性職員が陽性となり、同病院関係は99人となった。深谷市のサービス付き高齢者向け住宅「カーサファースト」では新たに同市の60代女性職員が陽性となり、同施設の陽性者は計51人となった。
吉見町の50~80代の男女15人は同じ県内障害者施設の入所者で、小川町の50代女性職員1人と合わせ、同施設の陽性者は計45人。別の県内障害者通所施設では加須市の50代女性職員ら職員7人、利用者2人の計9人が新たに陽性となった。
これまでに感染が報告されている別の高齢者施設では、桶川市の90代女性入所者が陽性となり、同施設の陽性者は計16人。また、新たに県内医療機関で20、50代の女性職員2人と70~90代の男女入院患者4人の計6人が陽性となったことが分かった。
県感染症対策課は「増加の勢いが止まらず増えている。クラスター対策を進め、飲食店の時短営業や感染者が増えている都内への往来を控えていただくことで減少を図りたい」としている。
さいたま市によると、感染が判明したのは10~80代の男女22人。クラスターが発生した岩槻区の「パブスナック ウェルカム」では、利用客で2人目となる40代男性の感染が確認された。60代女性は市立小学校に勤務する会計年度任用職員で同職員の感染は3例目。市立小学校に通う男児は同居の父親が感染していた。
川口市によると、感染が判明したのは10~60代の男女15人。10代男性は市立中学に通う生徒。いずれも軽症で感染経路を調査中。
越谷市によると、感染が判明したのは20~50代の男女6人。うち4人は同居家族で陽性者がいた。
川越市によると、感染が判明したのは20~80代の女性5人。80代女性はクラスターが発生した市内の認知症高齢者グループホームの入所者。60代女性はクラスターが発生した赤心堂病院の入院患者で、40代女性は同病院の医療従事者だった。重篤者はいないという。