埼玉新聞

 

珍しい イチジクの酒、加須の酒造会社が製造 酒と果物の味を一緒に、ブルーベリーの酒と2種類を販売

  • 21日から新発売されるブルーベリーの酒(左)とイチジクの酒=加須市役所

 埼玉県加須市の酒米と地酒協議会(会長・小森順一釜屋社長)が、加須産の酒米と果実だけでつくった藍苺(ブルーベリー)と無花果(イチジク)の2種類の酒を21日から新発売する。地元酒造会社「釜屋」が製造。オール加須産をアピールする。

 協議会事務局の吉村修二さん(63)によると、加須産酒米「五百万石」で作られた純米吟醸「加須の舞」をベースにしている。ブルーベリーは生を使用。イチジクはフリーズドライを使っている。ブルーベリー、イチジクの特性を生かしている。

 釜屋の杜氏、松沼宏顕(ひろあき)さん(44)は「ブルーベリー、イチジクそれぞれの素材が持つ味をしっかり出せるようにした。酒の味も果物の味も一緒に楽しめる」と話す。イチジクの酒は全国的にも珍しく、加須特産イチジクのPR効果も期待できそうだ。

 新発売するに当たっては、ラベルにもこだわった。加須市の女性職員などに協力してもらい、洗練されたラベルにした。素材をアピールするために「加須産の酒米と果実だけでつくったお酒」とうたった。それぞれ、「藍苺&加須の舞」「無花果&加須の舞」と入れた。

 ブルーベリー酒、イチジク酒とも500ミリリットル入り瓶。化粧箱入りで、いずれも2200円(税込み)。

 問い合わせは、協議会の事務局になっている全酒類卸の「ばっかす」(電話0480・62・0003)へ。

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