埼玉新聞

 

女子高生、自信作に笑顔 詐欺被害抑止の年賀状スタンプ作成 浦和署、浦和一女の美術部に感謝状

  • 新井文夫署長(後列右)から感謝状を受け取った石井木雪さん(前列中央)ら県立浦和第一女子高校の美術部員ら=16日午後、浦和署

 埼玉県の浦和署は16日、特殊詐欺被害抑止の年賀状スタンプを作成して警察活動に協力したとして、県立浦和第一女子高校の美術部に感謝状を贈呈した。

 同校が啓発スタンプを作るのは、昨年に引き続き2回目。地元の学校であることから、同署が協力を依頼した。

 スタンプのデザインは同校の美術部員7人がそれぞれアイデアを出し合い、7案の中から副部長の2年石井木雪さん(17)の案が採用された。

 完成したスタンプは、さいたま市浦和区の調(つき)神社のウサギをモチーフに、来年の干支(えと)である牛や神社のしめ縄などを表現。「モウダマサレナイ フリコメサギ」「謹賀新年」などと言葉を添えた。

 石井さんは「なるべく太い線できれいに色が出るように工夫した自信作」と笑顔。「スタンプをきっかけに振り込め詐欺の被害が減ってくれたら」と話した。

 同署の綿貫健司生活安全課長は「コロナ禍で帰省ができない方にも、年賀状を書いて家族の絆を深めると同時に、『もうだまされない』という気持ちで活用してほしい」としている。

 スタンプは同署のほかに同神社にも設置され、自由に利用することができる。

ツイート シェア シェア