西武リアルティソリューションズ（東京都）は21日、埼玉県飯能市坂元の西武秩父線正丸駅前に売店「SHOMARU OASIS SHOP『山小屋』」を3月3日にオープンさせると発表した。ハイキング前後の着替えに利用できる更衣スペースを設置するほか、地元産の野菜やジビエなどを使った郷土料理を提供する。同社は「地域のオアシスや発信基地として利用してほしい」としている。

　正丸駅売店として2021年9月まで営業していた建物をリニューアルした。店舗面積は90・72平方メートルで、ぶな総合企画（飯能市）が運営する。

　西武秩父線沿いの山間地域は山歩きやトレイルラン、ツーリングなどの訪問者が多い。正丸駅周辺には登山ルートとして親しまれている標高850メートル余りの伊豆ケ岳をはじめ、高山不動尊、子の権現、東郷公園などの寺社も点在している。

　「山小屋」では観光案内のスペースを置くほか、一部をカーテンで仕切った更衣スペースを新設する。NPO法人「奥武蔵グリーンリゾート」が運行する公共交通空白地有償運送「奥武蔵らくらく交通」（事前予約制）のモビリティーポートも設ける。

　店内では「正丸山小屋うどん」やジビエ、けんちん汁、赤飯などの飲食ができる。バイク専用の駐車スペースも確保する。

　正丸駅の2022年度の乗降客数は1日平均173人。

　「山小屋」の営業時間は午前9時～午後5時。定休日は毎週水曜日となる。