<新型コロナ>3人死亡117人感染、月曜としては最多 プール再開へ 和光市議会の議長、川口の高校生も
埼玉県などは21日、新型コロナウイルスに感染していた男性3人が死亡、新たに117人の感染を確認したと発表した。月曜日に確認された感染者数としては過去最多。新規感染者の内訳は県発表が90人、さいたま市6人、川口市7人、川越市1人、越谷市13人。
これまでに確認された感染者は1万1789人(チャーター便帰国者含む)、死者は180人(21日午後6時現在)。
21日午後9時時点の重症者は34人、感染者の入院は676人、ホテル療養230人、自宅療養1062人。退院・療養終了は9525人。
県によると、死亡した男性2人は70代。新型コロナが直接の死因ではないという。県管轄で詳細が判明したのは未就学児~90代の男女64人。クラスター(感染者集団)関連では、深谷市のサービス付き高齢者向け住宅「カーサファースト」に入所する80代男女が陽性となり、同施設の感染者は53人となった。吉見町の60代女性は障害者施設の入所者で、同施設では57人目。別の障害者施設では15人目となる20代利用者男性が感染した。県内医療機関では80代入院患者女性と20~30代の医療従事者女性4人が確認され、関連の感染者は13人に上った。
20日午後に確認された29人を含め、疑われる感染経路は家庭が26人、病院・施設が13人、職場などが21人、不明が33人だった。
また、県は感染者として20日に発表した3人を重複計上していたとして、20日の感染者数を訂正した。
さいたま市によると、市内在住の男性が21日に死亡した。市内の死者は18人目。感染が判明したのは10歳未満~70代の男女6人。未就学児の男児は同居する母親が陽性だった。
人事課は市環境施設管理課に勤務する上尾市の50代男性職員が感染したことも明らかにした。同課の感染者は2人目。男性は15日の帰宅後に発熱し、16~18日まで休暇を取得。20日に陽性が分かった。人事課によると、12日に陽性が判明した同じ職場に勤務する30代男性と、その濃厚接触者と認定された職員1人は出勤しておらず、他の職員に体調不良者はいないという。
職員2人の感染で閉鎖していた岩槻温水プールは、自宅待機中の職員15人が陰性と判明し、22日から再開する。
川口市によると、感染が判明したのは高校生ら10~50代の男女7人。重症者はいない。
川越市によると、感染が判明したのは、90代の女性でクラスターが発生している市内の認知症高齢者グループホームの入所者。容体は安定している。
越谷市によると、感染が判明したのは10~80代の男女13人。うち4人は家族に、2人は職場にそれぞれ陽性者がいた。
和光市は21日、市議会の吉田武司議長(59)の感染が確認されたと発表した。同市の職員や議員で陽性は初めて。12月定例議会は11月26日から12月15日まで開催され、吉田氏は議場などで活動していた。同氏はホテル療養中で、市は議長室など議会棟を消毒し、議会事務局職員8人を数日間、自宅待機させる。