偽造在留カード行使の被疑者検挙に貢献したとして、埼玉県の深谷署は15日、ドコモショップ深谷店の店長上遠野伸也さん（47）と店員橋本祐樹さん（32）に感謝状を贈呈した。

　同署によると、11月11日午後2時ごろ、ベトナム国籍の女（21）がワイヤレスイヤホンを入手するため同店に来店。上遠野さんと橋本さんは、女が提示した在留カードを不審に思い、深谷署に通報するとともに、警察官が到着するまで女を留め置き、出入国管理及び難民認定法違反の被疑者検挙に協力した。

　窓口で女の対応に当たった橋本さんは、在留カードのホログラム確認で不審に気付いた。「店では、日頃から防犯に関する注意喚起が徹底されている。未然に防ぐことができてよかった」と話した。

　同署の大久保昇署長は「偽造を見抜く着眼点が店舗内で情報共有されていたほか、店員の鋭い洞察力が検挙に結びついた。とても心強い」と感謝した。