埼玉新聞

 

ネギ2本使用のラーメンも! 縁と経験積み重ね“二代目”に 目指すは飽きない味 寄居の「二代目 三宝軒」

  • 二代目三宝軒一押しの「ネギ豚ラーメン」(左)とニラ水ギョーザ

    二代目三宝軒一押しの「ネギ豚ラーメン」(左)とニラ水ギョーザ

  • 厨房で調理する店主の木部和彦さん

    厨房で調理する店主の木部和彦さん

  • 二代目三宝軒一押しの「ネギ豚ラーメン」(左)とニラ水ギョーザ
  • 厨房で調理する店主の木部和彦さん

 「二代目 三宝軒」は2019年12月にオープンした。先代から受け継いだメニューを大事にし、何回も足を運んでもらえる飽きない味を目指している。

 店主の木部和彦さん(43)は埼玉県深谷市出身。調理の専門学校に通いながら当時市内にあった中華食堂でアルバイトをしていた。卒業後、その店で10年くらい働いたという。店の閉店で設備会社に転職。辞めてからは病院で病院食を作っていた。

 知り合いの後押しや縁もあって現在の店を構えた。先代の客も安心して来てもらえるように店名はそのまま残し、“二代目”を付け加えた。

 受け継いだ「みそだれ」は独自の調理法を加えて提供。実家は農家で、育てたネギを使用。豚肉は寄居産で食材にもこだわる。

 二代目独自のメニューも並ぶ。横浜中華街でヒントを得て誕生したのが塩味の「ネギ豚ラーメン」(910円税別)だ。煮込みラーメンで、麺の上は粗く切ったネギで覆われている。普通サイズなら2本分のネギが入っているという。この時期のネギは寒さの影響でさらに甘くなり、チャーシューもトロトロだ。

 水ギョーザの皮は手作りで、こしもある。「まさに麺料理」とアピールする。メニューはニラ水ギョーザ(7個、400円税別)とエビ水ギョーザ(同、450円同)の2種類で、4個のハーフもある。

 先代からの客、これまで一緒に働いてきた人たちなどに支えられているという。新型コロナウイルスに見舞われても常連客は来てくれた。「その人たちに何も返せていない」とつぶやき、「時代が変わっても懐かしくなったら来てほしい。もてなしたい」と厨房(ちゅうぼう)に立つ。

【主な人気メニュー】 みそラーメン800円、レバニラ炒め700円、ハーフ500円、定食900円、チャーハン800円、半チャーハン500円、チャーシュー丼800円。価格はどれも税別。

【メモ】 二代目 三宝軒 寄居町赤浜933(電話048・501・6119)午前11時~午後2時半、同5時~同8時半。定休日は火曜日。

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