「電話ください」のメールから始まった事件…男性4800万円被害 賠償の判決が出た裁判も存在しなかった
2020/12/23/00:00
埼玉県の浦和東署は22日、さいたま市緑区の自営業の男性(72)が架空請求詐欺で現金約4800万円と電子マネー約50万円分をだまし取られたと発表した。
同署によると7月2日、男性の携帯に「記載の電話番号に電話をしてください」とメールが届いたことから、男性が連絡。通信販売会社社員を名乗る男や弁護士を装う男から「会費が未納です」「裁判の判決が出て、賠償が求められています」などと言われ、男性は同日から10月29日までの間、さいたま市内のコンビニエンスストアで電子マネー約50万円を購入するとともに、金融機関の現金自動預払機(ATM)で約50回にわたり、現金約4800万円を振り込んだ。
男に「返金の手続きができる」と言われていたが、指定されていた日に連絡がなかったため、相手に連絡。電話がつながらず、家族に相談したところ、被害が発覚した。男性は「家族に話したら返金ができなくなる」などと電話で説明されていたという。同署で詐欺事件として調べる。