新型コロナウイルスに感染していることを隠して、温泉施設を利用したとして、偽計業務妨害と建造物侵入の疑いで逮捕された、埼玉県春日部市の建築業の男性(49)について、さいたま地検は23日、不起訴処分とした。裁定主文や処分理由は明らかにしていない。
男性は新型コロナウイルスに感染して羽生市内の病院に入院中だった7月、病院を無断で抜け出して帰宅。自らの車で外出して、感染したことを告げずに川越市内の温泉施設を利用し、施設の業務を妨害したとして、県警に逮捕されていた。
温泉施設には「なぜ入館させたのか」などという電話が相次ぎ、300件以上の苦情が寄せられていた。