埼玉県などは25日、新型コロナウイルスに感染した90代以上の女性1人が死亡、新たに298人の感染を確認したと発表した。1日に確認された感染者数としては24日の251人を超え、過去最多を更新した。感染者の内訳は県発表が192人、さいたま市が一日で最多の64人、川口市21人、川越市5人、越谷市16人。死亡者は越谷市が発表した。

　これまでに確認された感染者は1万2764人（チャーター便帰国者含む）、死者は193人（25日午後7時現在）。

　24日午後9時時点の重症者は40人、感染者の入院は720人、ホテル療養278人、自宅療養1136人。退院・療養終了は9890人。

　県管轄で詳細が判明したのは未就学児～90代の男女164人。クラスター（感染者集団）関連では、戸田市の戸田中央総合病院の患者9人と職員12人が感染し、同病院では計76人となった。和光市の菅野病院では100人目となる入院患者1人が24日に確認された。

　県教育局は生徒1人が感染していた県立ふじみ野高校で新たに生徒2人が感染したと発表した。南部地区と西部地区の県立学校でもそれぞれ児童生徒1人が感染した。

　さいたま市は市内の高齢者施設で計33人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。クラスターが発生したと判断し、サービス付き高齢者向け住宅「エクラシア与野」（桜区神田）と明らかにした。同施設の男性入居者4人と女性職員1人の計5人の感染が既に判明。これまでに入居者27人と従業員23人の検査を終えて、新たに70～90代の入居者男女18人と30～70代の医療職や介護職の従業員男女10人の計28人の感染が判明した。

　市保健所などによると、感染した入居者は軽症か無症状だが、いずれも要介護認定を受けている。医師や看護師を派遣して症状を確認し、入院するか施設の居室で療養するかを判断するという。デイサービスは陽性判明の22日から休業している。

　さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満の未就学児～90代の男女64人。28人はクラスターが発生した高齢者施設の入居者ら。

　川口市によると10歳未満の未就学男児から70代の無職男性まで21人の感染を確認した。重症者はいない。

　越谷市によると、新たに10～90代以上の男女16人の感染が判明した。このうち3人はクラスターが発生した介護老人福祉施設「キャンベルホーム」の入所者で、同施設での感染者は計32人となった。

　川越市は新たに20～80代の男女5人の感染を確認した。