埼玉新聞

 

搾りたて生原酒が好評、加須・釜屋で蔵祭り 家族連れやファンにぎわう 271年の歴史ある老舗酒蔵

  • 搾り立ての生原酒を味わう日本酒ファン=加須市騎西の「釜屋」

 清酒「力士」で知られる加須市騎西の老舗酒蔵「釜屋」(小森順一社長)で9日、酒蔵を開放して搾りたて生原酒「槽口(ふなぐち)」を味わってもらう「力士蔵祭り2019」が開かれ、ファンらでにぎわった。

 釜屋は江戸時代の寛延元(1748)年創業。271年の歴史がある。力士蔵祭りは毎年3月に開いていて、槽口を味わえるのが好評。鏡開きで酒を振る舞い、槽口の試飲や利き酒大会、かん酒コーナーなどが楽しめる。

 貯蔵酒蔵は江戸時代から明治時代にかけて建てられた土蔵造りで時代を感じさせる。力士蔵祭りでは今回、和太鼓の演奏やバルーンアート、子どもスタンプラリーなどもあり、家族連れも目立った。

 地元加須市騎西の土屋和子さん(56)は「毎年、仲間がたくさんできて楽しい。祭りの時しか飲めない槽口がおいしい。スパークリングの日本酒も最高」と笑顔。久喜市栄の渡辺伸弘さん(45)は「知らない人同士でも仲良くなれる」と話していた。

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