母死亡…車にはねられた朝、近隣の人に付き添われ母帰宅 2時間後に容態急変、娘が通報し搬送…息を引き取る 救護しなかった運転手逮捕 急変前「車とぶつかった」と家族に話した母、骨盤骨折による出血性ショックだった
2024/03/02/11:34
埼玉県警交通捜査課と鴻巣署は28日、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、加須市騎西、職業不詳の男(54)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年11月17日午前6時12分ごろ、鴻巣市北根の路上で軽乗用車を運転中、道路上にいた自営業の女性=当時(86)=をはねて傷害を負わせ、救護措置せずに逃走した疑い。女性は搬送先の病院で死亡した。調べに「道路を横断していた人とぶつかり、現場から逃げました」と容疑を認めているという。
交通捜査課によると、現場は片側1車線で横断歩道のない県道。女性は事故後に近隣の人に付き添われて帰宅したものの、その後、容体が急変し、病院で同日午前10時38分に死亡が確認された。
司法解剖の結果、死因は骨盤骨折に伴う出血性ショックだった。女性は、家族に「車とぶつかった」旨の説明をしていて、県警が死亡ひき逃げ事件として捜査。防犯カメラ映像の精査などから男の犯行を特定した。
県警が詳しい事故原因などを調べている。
■「母が容態急変」と娘が通報(以下、初報記事)
11月17日午前8時39分ごろ、鴻巣市居住の女性から「一緒に住んでいる86歳の母が自宅で容態が急変した」と119番通報があった。86歳女性は約2時間後、搬送先の病院で死亡が確認された。女性宅は、通報した娘と孫3人の5人暮らしだった。
鴻巣署は、母親が家族に対し、「交通事故に遭った」と話していることから、何らかの事故に遭ったのではないかとみて、事件の可能性もあるとみて、高齢女性を司法解剖して死因を調べる予定。