埼玉新聞

 

あきれた男「子供が心臓移植する。妻のアメリカ滞在費が必要」…知人2人だまし、計1300万円を手に入れる 世田谷在住の金融コンサル56歳 「心臓移植は知人の子供の話だ」と語る男、逮捕は4度目

  • 【ちなみ】パトカー2=事件事故イメージ

    「子供が心臓移植」とうそ、1300万円だまし取る 容疑の男再逮捕

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 「子供が心臓移植手術を受ける」などとうそを言い、知人2人から現金計1300万円をだまし取ったとして、埼玉県警捜査2課と越谷署は28日、詐欺の疑いで、東京都世田谷区尾山台3丁目、金融コンサルタント業の男(56)=詐欺罪で起訴=を再逮捕した。逮捕は4度目。

 再逮捕容疑は、自身の子供が心臓移植手術の諸経費として高額な現金が必要であるかのように装って、2019年に横浜市の会社員男性=当時(60)=から2回にわたり現金計300万円を、20年に兵庫県尼崎市の会社役員男性=当時(48)=から現金1千万円を振り込ませた疑い。男は「アメリカの大学で心臓移植手術を受ける」「手術代は集まったが同行する妻の滞在費がかかる」などとうそを言い、信じ込ませていた。調べに、現金を受け取った事実は認めた上で、「心臓移植手術は知人の子供の話だ」と一部を否認しているという。

 県警はこれまでに架空の投資話で多額の出資金をだまし取った詐欺事件で男を3度逮捕。捜査2課によると、押収した証拠品の精査から余罪として今回の事実が判明し、関係者への聴取などから犯行を特定した。

 男は男性2人とイベントや知人を介して面識があったという。尼崎市の男性には1千万円全額を返済したが、横浜市の男性には300万円を返済しておらず、一部を自身の借金の返済に充てていたとみられる。

 県警は詳しい経緯や余罪などを調べている。
 

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