<新型コロナ>50代の死亡続く 死者累計200人超 戸田、和光、さいたま、川越、越谷でクラスター拡大
埼玉県などは29日、新型コロナウイルスに感染していた50~90代の男女6人が死亡、新たに300人の感染を確認したと発表した。新規感染者の内訳は県発表が190人、さいたま市65人、川口市24人、川越市9人、越谷市12人。1日当たりの感染者数としては、25日の298人を上回り、過去最多となった。
これまでに確認された感染者は1万3724人(チャーター便帰国者含む)、死者は205人(29日午後6時現在)。
28日午後9時時点の重症者は54人、感染者の入院は751人、ホテル療養246人、自宅療養1544人。退院・療養終了は1万500人。
県によると、死亡したのは県内の50~80代の男性4人で、いずれも基礎疾患があった。うち60代男性は戸田市の戸田中央総合病院の入院患者で、同病院の死者は2人目。80代男性は戸田市の老人介護保健施設に入所していた。
県管轄で詳細が判明したのは未就学児~80代の男女167人。クラスター(感染者集団)関連では、戸田市の戸田中央総合病院で新たに職員5人、患者4人の感染が確認され、同病院関係では計122人に増えた。和光市の菅野病院では入院患者5人の陽性が判明し、同病院関係では計106人となった。
県警は薬物銃器対策課の30代男性警部補の感染が確認されたと発表した。
さいたま市によると、市内の病院に入院していた70代の男性が26日に死亡した。感染が判明したのは10~90代以上の男女65人。うち90代以上の女性と70代の男性が中等症。
30~50代の女性3人は、27日に80代の女性入所者の感染が判明した市内の高齢者施設の職員で、80代の男女2人は同施設の入所者。
クラスターが発生したサービス付き高齢者向け住宅「エクラシア与野」では、新たに80代の男性入居者の感染が判明。26日に感染が分かった80代男性についてもデイサービス利用者であることが判明し、同施設関連の感染者は計35人となった。
川口市によると、90代の女性が10日、入院先の病院で死亡した。感染が判明したのは10歳未満の未就学児~70代の男女24人。
川越市によると、感染が判明したのは10~90代の男女9人。うち2人はクラスターが発生している市内の認知症高齢者グループホームの入所者と職員。
越谷市によると、感染が判明したのは10歳未満~60代の男女12人。うち30代男性はクラスターが発生した介護福祉施設「キャンベルホーム」の職員で、同施設での感染者は計33人となった。